いじめと小学生と縮毛矯正と。
母としていつも思うことは
「子供がいじめられませんように。」
これにつきます。だから、礼儀作法や勉強や身だしなみやその他いろいろなことは最低限教えてきています。
だって友達からプレゼントをもらって「ありがとう」が言えなかったり
勉強ができなすぎて周りから一線引かれる存在だったり
いつも汚れた服を着ていたり
本人が純粋に良い子でもこれだけでいじめの対象になりうるもの。
小学校に入ったころはまわりの子供がどんな子供かわからないからいじめの対象にならないように、ほんとに1から10まで気を配り見守ってきました。
ピアニカが弾けないとあらば家用にもう一台ピアニカを購入し猛練習したりしました。
校内だけでなく校外でも気が抜けなくて
例えば遊び一つでも、事前に親同士で遊びのアポをとって、自分用のお菓子とジュースを持って遊びに来ることに時代の変化を感じてびっくりしました。
この時我が家に来てくれたからいいもののもし我が子が伺う形だったら礼儀のイロハも知らず、いじめの要因をつくるところでした。
私が子供の頃は遊びたい子の家に行き「あそぼー」って叫んでいたら遊ぶし、いなければ他に遊ぶ子を探すスタンスで、お菓子なんて持ち歩いてなかったですし。
徐々に高学年になるにつれてそれは子供同士の約束で遊ぶようになったのですが、これはこれで心配で。
「週末に遊ぶって言ってるけど、ほんとはこいつの勘違いでAちゃんは遊ぶ約束してないかもしれない。」
とか思って、集合場所までついて行ってちゃんと子供同士が行き会えたのを確認したりしてました。もし集合場所に誰も来なかったら、、、と考えると付いて行ってしまいました。
一度だけ誰も来ないときがあったのですが、
「おうちの人と出かけることになったら来ないって言ってたからしょうがないよ」
携帯なりで連絡を取ってあげるべきなんでしょうが、そこまで子供の世界に首を突っ込むと逆に、
「あの子のお母さんはうるさいから遊ばない」
に、なっていじめの要因となっても困るしそのまま二人でお散歩して帰りました。
回数を重ねるとこっちも安心して
「遊びに行ってくるー」
「車にきをつけてねー」
ぐらいで詮索することはなくなりました。
一応、誰と・どこで遊ぶのかくらいは聞きますけど。
授業参観などのイベントで小学校に行くと、クラスメートと子供の関わりが見れるんですけどクラスメート達は男女ともに仲が良くて気さくに話していて、ニコニコ楽しそうに勉強しているので小学校でのいじめの心配は無用かなと思いました。
でも、ひとついじめの要因になるかもと気になることがあります。
くせ毛です。
ヘルメットをかぶっているようでおかしいのです。
それなりに工夫をしたりしているのですがおかしいのです。子供も朝、洗面台の前で四苦八苦しているのですがうまく決まらないまま登校します。
でも、クラスメートはくせ毛が子の特徴ぐらいにしか見て無いようで髪の毛のことでいじめられる事はありませんでした。
と、本人が言っていたので信じていたんです。
とある日家の前で帰りを待っていると下校時下級生から
「なんで髪の毛くるくるなの?」
って言われているのを聞いてしまったんです。
もしやと思い、本人に
「他になんか髪の毛の事言われたことある?」
と聞くと、
「シロって呼ばれることがある。」
「それは嫌な意味で言われるの?」
「そうじゃないと思う。」
とのことでした。
まだ小学生。
悪意がこもった言い方はしません。
でも、これが中学校に入ったらどうだろう?
くせ毛なだけで嫌なことを言われたり、いじめられたりしないだろうか?
よく思い出すと
「ママの髪の毛はまっすぐでいいな。」
とか言っていた時期もありました。
この一件があって、母は決断しました。
縮毛矯正をかけることに。
子供にも分かりやすいように一度これとヘアーアイロンを駆使してこんな髪型になるよとやってみました。
3日と持ちませんでしたが、子供が嬉しそうに髪の毛を触っているのを見たとき美容院でかけてもらおう!と思いました。
小学校側には担任の先生に許可をもらいました。
「どうしてですか?かわいいのに。」
とおっしゃっていましたが、特に規制はないようでした。
事前に担当の美容師さんにも相談していたので、小学生の縮毛矯正の予約もすんなりとれました。
結果は、やってよかったと思っています。
今までは朝ヘアーがうまく決まらず時間がかかっていましたが今はとかすだけです。
心なしか登校時も元気に登校しているように見えます。
同級生のお母さんからの反響が早く
「お子さん、矯正かけたの?」
と、言われます。
「そうなの。」
ぐらいで何も語りませんが、
「うちの子もかけようかと思っていたんです。」
とおっしゃるお母さんもいました。きっと私と同じ気持ちでいるんだろうなと思います。
私はよその子がどんな髪の毛で・・とかまで把握していないので、
我が子のくせ毛はほよそのお母さんたちが目につくほど印象に残るほどひどかったのかなと思います。
逆に子供たちの反応は薄く、髪切ったの?ぐらいだったよと。
本音をいえばくせ毛もかわいいわが子の特徴の一つだと思っていたので、朝四苦八苦しているのも、見た目を気にするようになったんだなと見守っていたくらいなので矯正をかけるつもりなんてありませんでした。
さらに本音を言うとないに越したことはないですけど一度いじめを経験している方が他人の気持ちを思いやれる子供になるし、どういうことを言ったりやったりすると人は傷つくという経験を身をもって知ることができると思っていました。
でもいじめで亡くなった、自殺したなんてニュースを見ると一度も経験せずにいるにはどうすればいいかと考えるようになり、いじめの要因になることは事前になくしておくという決断にいたりました。
小学生に縮毛矯正なんて!そんなの自分で稼げるようになってからやればいいんだと考える方も多いと思います。
でもいじめがある限り自分で稼げるようになる歳まで生きてない可能性もこの世の中にはある。
過保護すぎる母ではありますが私はこれからも超過保護に子供を見守っていきたいと思います。
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